これは Nueva Cadiz と呼ばれる玉の仲間。Nueva Cadiz には16世紀頃の古いものと19世紀の新しいものがありますが、これは粒の小さい古い時代のものの方だと思われます。
端は削ってあり、模様が見えるように加工してあります。
古代から現代までのビンテージとんぼ玉を紹介・販売するショップ。特にイスラム玉とベネチアのとんぼ玉
これは Nueva Cadiz と呼ばれる玉の仲間。Nueva Cadiz には16世紀頃の古いものと19世紀の新しいものがありますが、これは粒の小さい古い時代のものの方だと思われます。
端は削ってあり、模様が見えるように加工してあります。
これはトンボ玉と言うよりもカットグラスの玉ですが、やはりアフリカン・トレードに使われていたものです。
出所に関しては長い間オランダ玉とされていましたが、ドイツである、とする説もあります。
時期は16世紀頃のものと言われています。確かにカットグラスですが、角はすべて丸くなっています。
色は透明から、淡い紫です。
ドゴンと言うのはマリに住む伝統を守っていることで有名な民族の名前ですが、彼らが珍重していたことからこの名があるようです。
このシェブロンは小粒でまん丸。他のシェブロンとはちょっと毛色が違います。
他のシェブロンのほとんどはベネチア製ですが、この玉はオランダ製の可能性があります。オランダでシェブロンが作られたのはベネチアよりあとで、ベネチアから職人を招いて作ったものだそうです。
またこの玉は、普通のシェブロンが端を切ったり削ったりして模様を見せているのに対し、再度熱して丸く整形してあるものです。英語では reheated chevron と呼ばれています。
時代的には18世紀か19世紀か、というあたりかと思います。
これはなんとも不思議な玉。どうやらナイジェリアとかザイールなどに持ち込まれた玉のようですが、マリやセネガルではほとんど見かけません。この玉もどうやらザイール方面から持ち込まれた様子。英語では単にマーブル(ビー玉)と呼ばれているようです。
値段は3個で50万円!もちろん買いませんでした。いくらなんでもそんなにするわけがないですから、価値がわからずに言っているのではないかと思います。
調べてみたらどうやら1800年代にドイツ辺りで作られたようです。アフリカの一部の特別な地域用に作られたもので、数は少なく、大玉ですから完全なものも少ないのは確かなようですが。