これは珍しい白のフローラルファンシー。手元にあるのはあとにも先にもこの一点だけです。
多少の痛みはありますが、白地に美しい模様。大人気の一個です。
古代から現代までのビンテージとんぼ玉を紹介するミュージアム。特にイスラム玉とベネチアのとんぼ玉
これは珍しい白のフローラルファンシー。手元にあるのはあとにも先にもこの一点だけです。
多少の痛みはありますが、白地に美しい模様。大人気の一個です。
これは黒いフローラルファンシー。1800年代の玉です。多くの黒いフローラルファンシーは丸玉なのですが、これは長い玉、そして模様も金色が入るなど非常に美しい珍しいものです。
残念ながら端が欠けてしまっていますが。
ファンシーの中までも、特にこの玉のように花や葉をあしらったものの仲間をフローラル・ファンシーと呼びます。英語で「花模様のファンシー」まあそのままの名前ですね。
フローラル・ファンシーには黒い玉が一番多く、続いて赤が一般的なのですがその他の色も時々見かけます。その中でもこれは珍しいウグイス色。今まで手に入れたのはこれ一個です。
これは1800年代にベネチアで作られたファンシーの仲間、俗にフレンチ・アンバッサダーと呼ばれている玉です。なぜこの名称があるのかは知りません。
特徴は丸で日本の陶器についている梅の模様のような模様が入っていること。もっとも梅と違って花びらの部分が通常6枚になっていますが。
この写真のものは少々痛んでいますが、粒が大きな状態の良いものは、かなり上品な印象を受けるトンボ玉です。
この2本の玉は非常に美しいですが、ミルフィオーリの仲間です。
ミルフィオーリはまずcaneと呼ばれる切る前の金太郎飴のような模様が入ったガラス棒を作ります。これを薄く切って芯にしたガラスの回りにくっつけて整形するのが普通の作り方。
この2本はcaneを縦に並べてくっつけてねじり、そこにアクセントとして薄切りの模様を入れ込んである、凝ったつくりです。
配色もよくとても上品で良い玉です。
このシェブロンは一見すると1800年代の数多い青シェブロンのように見えます。確かに外側の色はちょっと青みがかかっていますが、実際は不透明の黒です。
この種のシェブロンはこれ一個しか見ていません。貴重なものだと思います。
多分この玉も1800年代のものでしょうか。いつか手放すと思いますが、この博物館に画像は保存しておきたいと思います。
このミルフィオーリはベネチアの多分モレッティ工房の初期のもの。1920年前後ではないかと思います。一緒についている赤と黒のシェブロンも同じ工房の同じ時期のものでしょうか。全体のバランスもよく非常に美しい一連です。この連を買ったことによって僕は「一線を超えて」しまいました。
トンボ玉には個々の玉の美しさもありますが、一連となったときにオーラを発しているものもあります。この一連はそのようなものでした。インパクトの強さは並みではありませんでした。
いろいろな種類の玉をばらばらと見せるのも良いですが、ちょっとカテゴリーの充実を図ろうかと、二日続けてのシェブロン。
今日のものは黒いシェブロンの大粒。う…美しい。欲しい人がたくさん。さほど古いものではないはずですが、現在のガラスにはない美しさですねえ。
トンボ玉の王様シェブロン。伝統的なものは青いシェブロンですが、珍重されるのはこの赤シェブロンでしょうか。
さほど古いものではなく、1900年代初頭にベネチアで作られたようです。5層の美しいシェブロン、当時のものはかなり高価です。
しかし当時の cane (切り分ける前の棒状のガラス)が残っていたそうで、最近そこから玉にしたものも出回っているそうです。
もちろん質的には昔のガラスそのものですから、古いものか新しいものかの区別は非常に困難です。
この玉は既に手元から離れてしまいましたが、珍しい、濃い緑色をしたファンシーです。
表面には細い色ガラスなどを使って模様が付けられています。1800年代後半のものかと思います。
アフリカにはこのような繊細な加工を施した玉はあまり入っていないようで、ひょっとするとヨーロッパ市場向けに作られた玉だったのかもしれませんね。