モルフィア

モルフィアと呼ばれるトンボ玉について
モルフィアと呼ばれるトンボ玉は、古代イスラム世界で作られたガラス製の装飾品で、縞模様と目玉模様が特徴です。およそ1000年前から1500年頃までの間、主にエジプトやシリアで作られ、イスラム世界の各地やヨーロッパ、中国などに輸出されていました。

モルフィアの語源はアラビア語の「ムズラーファ」(装飾された)に由来すると考えられています。

特徴

縞模様と目玉模様が特徴
色は青、緑、白、黄色などが主
大きさは数ミリから数センチメートル
ペンダントやブレスレットなどのアクセサリーとして使われた
種類

モルフィアには、大きく分けて2種類あります。

縞々モルフィア: 縞模様のみで構成されたモルフィア

目玉モルフィア: 縞模様に加えて、中央に目玉模様が描かれたモルフィア

製造方法

モルフィアは、以下の工程で作られました。

ガラス棒を溶かして、芯を作る
芯に色ガラスを巻き付け、縞模様を作る
目玉模様を描く
形を整え、冷やす
歴史

モルフィアは、10世紀頃にエジプトで作られたのが始まりとされています。その後、シリアなど他のイスラム地域にも伝わり、15世紀頃まで盛んに生産されました。

モルフィアは、イスラム世界の富と繁栄の象徴として珍重されました。また、魔除けや幸運のお守りとして身に着けることもありました。

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