超高価なイスラム玉をとんぼ玉ミュージアムショップで販売開始しました。値段は見てびっくりの、一連60万円から300万円ごえまで!
「とんぼ玉がそんな値段で売れるの?」
たぶん売れないでしょうね。でも、いいんです。希少価値が高いお気に入りのビンテージとんぼ玉で、売る気がないから。「この値段で買うような人が現れたら、仕方がない。手放そう。」という値段ですね。
古代から現代までのビンテージとんぼ玉を紹介・販売するショップ。特にイスラム玉とベネチアのとんぼ玉
超高価なイスラム玉をとんぼ玉ミュージアムショップで販売開始しました。値段は見てびっくりの、一連60万円から300万円ごえまで!
「とんぼ玉がそんな値段で売れるの?」
たぶん売れないでしょうね。でも、いいんです。希少価値が高いお気に入りのビンテージとんぼ玉で、売る気がないから。「この値段で買うような人が現れたら、仕方がない。手放そう。」という値段ですね。
イスラム玉に目玉模様のアイビーズは多いですが、これは珍しい緑色のアイビーズ。一体どこで作られたものでしょうか。
この玉はイスラム玉の中で、西アフリカでは時折見かける通称モルフィアと現地で言われている種類の玉です。目玉の部分と縞々の部分とが別の部品になっており、いくつかの部品をくっつけて玉に仕立てられています。芯になる部分はありません。
一応、イスラム玉に分類していますが、ひょっとするとモルフィアはイスラム以前、ビザンチンくらいの時代まで遡って作られていた可能性もあります。
状態の良いものはあまりなく、当初は激しく風化した模様がかろうじて見えるくらいの玉が持ち込まれていましたが、状態の良いものもいくつか手に入れることができました。
値段は…高いです。でも貴重なトンボ玉ですから、持ち込まれたら買わずに入られません?!
これは時折見かけるさいころ型のイスラム玉です。ほぼ完全な六面体になっており、各面には模様が埋め込まれています。この模様はどうやらミルフィオーリのように切片を作って断面を見せているのではなく、別の模様付きの玉を作って、潰して平たくしてから埋め込んでいるように思えます。
これが今まで見た中で、多分最も美しいイスラム玉のひとつ。アラビア語でモルフィアと呼ばれる仲間のひとつです。時代的にはビザンチンからイスラムの初期、でしょうか。
透明感のある水色の中の白、赤、黄の輪。そして間に入る縞模様。めだった傷もなくすばらしい逸品です。
これはマリのジェンネという古い町から出土するブルーアイ・ビーズです。どうですかこの美しさ。
ただしこの玉の起源は説が別れており、紀元前後のローマ時代とするものから、それ以前と考えるもの、あるいはイスラム期に入ってからとするものなど、資料によって一定していません。
本当のところはわかりませんが、いずれにしろ新しくても千年くらいの時を経ていることは間違いないわけです。
この美しい青からとても人気のある玉です。
トンボ玉の形は丸や管など、真ん中に紐を通すスタイルが圧倒的多数ですが、でも他の形も存在します。その一例がこれ。
耳付管玉と言われるイスラム玉です。色は地味ですが、白と黒で構成された、イスラム玉に多い模様が使われています。
この種類の玉は現在までに2個しか見ていません。イスラム圏でも東の方に多い形ではないかと思います。
多くのベネチアなどのヨーロッパ玉や、近年のモーリタニアやガーナなどのいわゆるトレードビーズとは異なった歴史を持つトレードビーズがイスラム玉です。7-13世紀頃に中近東で作られたのでこの名があります。アフリカには、サハラ砂漠を越える交易で持ち込まれ、砂に埋もれていたものが多いようです。
この一連はマリの古都トンブクトゥーからもたらされたもの。イスラム玉と言っても、実際にはビザンチンやササン朝などまで遡れる玉も混じっているようです。
この一連の玉は非常に状態も良く、とても千年以上、古いものだと1500年も経過したものとは思えない輝きをとどめています。
画像をクリックすると拡大写真が表示されます。かなり大きいですが、ご堪能ください。好きな方なら垂涎ものだと思います。