これは Nueva Cadiz と呼ばれる玉の仲間。Nueva Cadiz には16世紀頃の古いものと19世紀の新しいものがありますが、これは粒の小さい古い時代のものの方だと思われます。
端は削ってあり、模様が見えるように加工してあります。
古代から現代までのビンテージとんぼ玉を紹介するミュージアム。特にイスラム玉とベネチアのとんぼ玉
これは Nueva Cadiz と呼ばれる玉の仲間。Nueva Cadiz には16世紀頃の古いものと19世紀の新しいものがありますが、これは粒の小さい古い時代のものの方だと思われます。
端は削ってあり、模様が見えるように加工してあります。
これは最近ではあまり見ることがなくなった大粒の卵形ミルフィオーリです。この手の物としては入手できたのはこれがまだ2回目。今回の方が大粒です。
模様から見るとベネチアのモレッティのものでしょうか。
良質な古いミルフィオーリはどんどん入手しづらくなってきています。
この玉は非常に珍しいものです。全体に眼玉が飛び出してウニのようになっています。いわゆる貼眼玉と言われるもののようです。時代的には多分フェニキア時代のものです。眼玉が付いている元の部分は芯巻きになっていますので。ほとんどの突起も原形をとどめていて非常に面白いものです。
突起が3個程度の玉は時々見かけますが、全体が突起に覆われている玉はこれしか見たことがありません。
これはさほど大きくありませんが、珍しいシェブロンです。
基本は4層の青シェブロンですが、一番外側に緑色の装飾が付けられています。
多分1800年代のものです。この玉が見つかったのはどうやらカメルーンのようです。
この玉は非常にシックで美しいですが、1800年代のベネチア製ファンシーの仲間です。一件複雑な模様をしていますが、金色(アベンチュラインガラス)や他の色の線をトンボ玉表面に付けておいて針で引っかいて模様にする、いわゆるフェザーの技法が使われているようです。
典型的な細長いフェザーとは異なり、貴重かつ美しい玉です。
シェブロンの歴史は面白く、1500年代から1600年代にピークがあり、その後1700年代にはあまり作られませんでした。そして1800年代に再び作られるようになりましたが、スタンダードな青の6層シェブロンが圧倒的に多い中で、他の色や、色の組み合わせのものが少数作られています。シェブロンファンにはこの時代の青い外の玉も垂涎物です。
写真の玉はちょっと小ぶりではありますが、緑シェブロンで中に赤と黄色の層がある珍しいもの、持ち込んだトンボ玉商人もこれが見るのは2個目だと言っていました。
この写真はこの玉を現在所有する方から提供していただきました。
これは珍しいティアドロップ型のミルフィオーリです。多分製造はベネチア・ムラノ島のモレッティ工房です。
この種の玉は結構長い間作られているので正確にいつのものかを判断することは困難ですが、比較的穴の直径が大きいところを見ると、早い時期のものではないかと思います。
ちなみに最近の玉はテグスやワイヤを通すために、穴が非常に小さくなっています。
これもソロバン玉型のキングビーズです。ファンシーでよく使われている眼玉模様がモチーフになっています。
傷もほとんどない美しい玉です。
これは珍しい白のフローラルファンシー。手元にあるのはあとにも先にもこの一点だけです。
多少の痛みはありますが、白地に美しい模様。大人気の一個です。
これは黒いフローラルファンシー。1800年代の玉です。多くの黒いフローラルファンシーは丸玉なのですが、これは長い玉、そして模様も金色が入るなど非常に美しい珍しいものです。
残念ながら端が欠けてしまっていますが。